経理業務効率化～その４～【奈良県・田中智之税理士事務所】
2022/06/09
第２回で現金の取り扱いを減らしてクレジットカードを使ってください。という記述をしました。
クレジットカードを利用するメリットとしては
１．資金繰りの改善：１５日締の翌月１０日払なら、１ヶ月分程度支払を後ろにずらせる
２．使用記録が残る：現金では領収書等が無いと何故現金が減ったか分からない
３．経理の効率化 ：現金精算の必要がなくなる／社員の使用に際しては別途社内規定を設ける
『銀行信販データ受信』を使って仕訳を作成できる
ここからは、クレジットカードの銀行信販データ受信を解説していきます。
クレジットカードのデータを取り込むためには、カード毎にIDとパスワードを任意で設定します。
WEB明細が一般的になっているので、ほとんどの方が設定されていると思います。
一般的にクレジットカードの仕訳入力にあたっては、カード明細を手元に用意して勘定科目ごとに電卓を叩いて合計値を出して入力している企業が多いです。
それでは、手間も時間もかかり残高がなかなかあいません。
この機能の特徴は、締め日に関わらず、使用した都度カードの利用が飛んでくる点です。
取引内容にもよりますが、早ければ翌日、遅くとも半月程でデータがきます。
預貯金と同様『仕訳データの作成』機能があるため、使えば使うほど仕訳パターンをソフトが学習して入力がどんどん楽になっていきます。
また、個人事業を営む方で事業以外の利用がある場合は、仕訳データを作成しない、という指定ができます。これもシステム上設定を記憶させることができます。
設定をすると、画面の■のように『対象外』という表示になります。
「法人の場合、法人カードを作る必要がありますか？」という質問をいただくのですが、法人カードを作る必要はなく、代表者の個人名のカードでも大丈夫です。できれば、個人名でも事業のみで使っているカードを指定すれば問題なく運用できます。
現金取引をいかに減らすかが経理効率化や紛失・盗難等の事故を未然に防ぐ鍵だと思いますので、『銀行信販データ受信』機能を前提としてネットバンキングやクレジットカードを活用していきましょう！
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